【レビュー】ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…:ストーリーの追加要素は素晴らしい

ストーリークリアまでプレイした感想を書いてみた。
多少のネタバレがあるので注意。

ジャンルRPG
プラットフォームPlayStation5、Switch、XboxSeriesX/S、Steam
発売日2024年11月14日
発売元スクウェア・エニックス
開発元アートディンク
公式サイトhttps://www.dragonquest.jp/roto-trilogy/dq3/

総評

ファミコンからプレイしていた身としてはストーリーの演出が増えたことでロト伝説の始まりをより深く知ることができ、追加職業や追加ボスなど概ね満足だったが、戦闘バランスだけは個人的にかなり気になった。

ストーリー
 (4.5)
キャラクター
 (3.5)
戦闘システム
 (2.5)
育成システム
 (3)
やりこみ
 (3.5)

良かったところ
・ストーリーの追加演出が素晴らしいく、特に父親関連の話が見られたのは良い。
・キャラの見た目がカスタマイズ出来たり、街やダンジョンの作りなどビジュアル面が良い

気になったところ
・戦闘時の通常攻撃が要らないものになっている
・戦闘画面が寂しく、せっかくの良いグラフィックを活かせていない
・ラーミアの操作がやりにくい

ロト伝説の始まりをより深く知れる追加演出が素晴らしい

父親の軌跡と母の苦悩

ファミコン版・スーファミ版はドワーフのほこらやムオルの村など冒険の先々で父オルテガの足跡を見つけるくらいしか物語には絡んでこないが、リメイク版はその足跡がイベントシーンとして描かれている。オルテガが何を考えていたのか、誰と何をしていたのかが分かるのは昔からのファンとしてはかなり嬉しい追加要素。
昔から「父オルテガはなぜ仲間を集めずに一人で冒険したんだろう?」と思っていたが、そのあたりもしっかり描かれている。
さらに夫を亡くし、同じ魔王討伐の旅に出る子どもを送り出す母の苦悩も描かれていた。個人的に母の追加シーンが一番グッと来た部分で、父オルテガの追加シーンと合わせてこのリメイクで一番良かった要素と思う。

きろく
きろく

魔王討伐の旅で亡くなった夫と同じ旅に子どもが出る…お母さん可哀想…

ドラゴンクエスト1、2につながる伏線

当時、ドラクエ3が過去作のドラクエ1と2に続くロト伝説の最初だと知ったときにはかなり驚いたが、ドラクエ3から1に繋がる要素はほんのり匂わせる程度で、ロト伝説の時系列が3→1→2と知っていないと意識できないくらいわかりにくい部分だったと個人的に思う。
リメイクである今作は後に続くドラクエ1,2への伏線がしっかりとイベントシーンとして追加されているのは驚いたし、今後発売予定のドラクエ1,2を遊びたくなる良いプロモーションだと思った。

きろく
きろく

ロト伝説が好きでドラクエ1,2,3を遊んだことがある人はぜひリメイク版をクリアしてほしい。

リメイクならではの素晴らしいグラフィック

街並みやダンジョンの描写が細かい

リメイク版の街の賑やかさやダンジョンのおどろおどろしい感じがファミコン版と比べるとかなり解像度を上げてくれていると思った。ただグラフィックがキレイになっただけではなく、草木の多さや噴水や街の飾りつけなど、よりドラクエ3の世界を楽しめる形になっていたのは良かった。

きろく
きろく

ルイーダの酒場の店前があんなに賑やかだったとは笑

仲間キャラクターの見た目をカスタマイズ

ルイーダの酒場で仲間を集めることができるが、今までは職業毎に男女の差しか見た目に変化がなかったところ今作は数パターンから選ぶことが出来る。自由に見た目を変えられる…まではいかないが、自分で名前やステータスを決めたキャラの見た目を選べるだけでも嬉しい。

きろく
きろく

昔はクラスの仲の良い友だちの名前を付けて世界を救ったもんだ…

ミスマッチな印象のHD-2D

街並みやダンジョンのグラフィックは素晴らしいが、そこを歩くキャラたちがドット絵で表されているのには少し違和感がある。おかしいとまでは言わないが、こんなに中途半端になるのであればフル3Dか街並みもドットで描いたHD-2Dに振り切ってほしかった。
スケール感を出したいのであればフル3D、昔ながらのドラクエ感を出したいならドット絵のみのHD-2Dが良かったのではないかと個人的に思った。

きろく
きろく

なんか全体的にモンスター・キャラクターが小さく見える

不満の残る戦闘

通常攻撃が不要なものに

今作の一番不満なところ。
中盤以降、敵が固くなるのかブーメランやムチによる複数攻撃がほとんど機能せずダメージが入らない。単発攻撃の武器でさえ満足なダメージが入らないので呪文や特技を駆使してダメージを与えるバランスになっていたように思う。
大量に手に入るMP回復アイテムも基本的に呪文や特技で戦えという開発側からのメッセージに感じたほど。
パーティーに戦士や武闘家、魔法使いが居ればそこそこ戦えるかもしれないが、商人・盗賊を入れた場合4人パーティーのうち2人が戦闘ではあまり活躍させることができない状況になる。
戦闘で弱い職業でも、せめて通常攻撃でダメージが入ればもっと活躍させられたはず。

きろく
きろく

勇者・商人・盗賊・魔物使いの4人で始めたので中盤かなり辛かった…

魔物使いが強すぎる

リメイクで追加された魔物使いの特技の2回行動ができる「ビーストモード」と大ダメージを与える「まものよび」が強すぎる。
今作はせっかく戦士や武闘家にも特技が追加されたが、それらが霞むくらい上記の技が強すぎて戦闘が大味になってしまっているように感じる。
ドラクエシリーズはそもそも戦闘がコマンド式のシンプルなシステムなので戦略性というものはあまりないが、通常攻撃を不要なものにして一部の強い特技だけぶっ放せば良いというバランスはプレイしていてあまり面白いものではなかった。

きろく
きろく

魔物使いがいなければ自分のパーティーは世界を救えなかった

最後に

戦闘の不満はあるものの、ファミコン版からドラクエを遊んでいる身としてはストーリーの追加要素だけでも満足できたので
ドラクエ好きであれば一度はプレイしてみるのをオススメする。
ただ、またドラクエ3の世界で冒険をするなら僕はスーパーファミコン版を遊ぶと思う。

今後発売するドラゴンクエスト1・2の戦闘は面白くあればいいなぁ…